アルコール性認知症
オーディオブック聴き放題なら – audiobook.jp母の認知症に気が付いたのは、2回目の脳梗塞後くらいから。
正確にいつからというのは、正直分からない。
年齢的な物忘れも多かったし、もとからの性格が天然?も入っているような母だったので。
母は、脳血管性認知症で、まだらボケしている状態でした。
体の方は、片麻痺のような後遺症状は見られなかったけど、右耳の聴覚が失われていました。
若いころからお酒が好きで、毎晩晩酌をしながら夕飯を食べているような人でした。
脳梗塞を繰り返しているし、血圧も高かったので、脳外科の先生からは何度も
「お酒はやめましょう」
と、ドクターストップがかかっていました。
(あたり前ですよね💦)
「はい、わかりました、先生! 私もうお酒はずっと飲んでないんですよ」
その都度、平気でウソをついて調子よくやり過ごす母。
家の近くにドラッグストアがあったので、圧迫骨折の後の回復期でも、えっちらおっちらストロング缶のためなら何のその、歩いて買いに行ってたようです。
そのうち、ご飯もろくに食べられなくなって、気が付くとガリガリに痩せていました。
私が、『お酒をやめるのがムリならせめて度数が4~5%のチューハイにしてみない?』と提案してみましたが、
「そんなの飲んでるうちに入らない!マズイ‼」
と怒りだす始末。
ストロング缶依存症なのか...
ビン・カンを捨てる日は週に1回。
母の台所のコンロ下収納の扉を開けると、ストロングの空き缶がスーパーのレジ袋に入り切らないほどに詰め込まれていた。赤ワインの空ボトル、日本酒の空きビンもたまにあった。
いったい、一週間でどれだけ飲んでるの。。。
恐ろしくなってきました。
毎日夕方から飲み始め、酔っぱらってそのまま朝まで寝てしまっているらしかった。
体には青あざ(打撲痕)が出来ていることが増えていった。
酔ってフラフラしながらトイレに行くときにぶつけていたらしい。
顔もぶつけたらしく目の周りが青く腫れ上がっていたこともあった。
本人に聞くと
「えっ?ほんとに?知らなかった!まだ鏡見てなかったから」と、
しれっとした様子で答える。
痛みも感じなくなってるのかな…
昨日話したことはほぼ忘れている。
忘れないようにと、大事なことは私が紙に書いて、テーブルの上に置いていくが、書いた紙をどこかへやってしまう。
そして、「そんな紙は始めからなかった!!」と言い張るのです。
母のボケは、脳血管性の認知症にプラスして、お酒の影響も大きいのではないかと見て取れました。
脳外科の先生もストロング缶が体に及ぼす悪い影響を力説されていました。
お酒を止められないのなら、これ以上母の一人暮らしはムリでしょうと言われていました。
アルコール性認知症も合併していたのでした。