〖短歌の会〗に入ることになった私
オーディオブック配信サービス – audiobook.jp在宅介護ヘルパーをしていたときの、訪問先での話しです。
それは90代のおじいさんのお宅に生活援助として入っていた時のこと。
そのおじいさんは、私が掃除機掛けや台所の手伝いをしている間、いつも机に向かって静かに書き物をされている方でした。
ある日
「いつも何を書かれているのですか?」
と聞いてみたところ
「短歌を作るのが趣味でね…」
と笑顔で答えて下さった。そして
「頭に浮かんだ言葉や感じたことなどを常にノートに書き留めているんだ」、と饒舌に話し出されました。
歌集も出されているそうで、本棚から持ってきて見せてくれました。
すごいです!!
90歳過ぎても、毎日短歌を作られているなんて素敵です✨
〈実は、私も短歌に興味があり、独学ですが歌を作ったりすることもあるんですよ〉、と話しながら歌集のページをめくっていると
「これを差し上げます。持っていきなさい」とその歌集を渡されました。
そして
「ぜひ、短歌の会に入って勉強したらどうだい?」
と勧められました。
おじいさんも以前は短歌の会に通われたそうですが、体調を崩されてから行けなくなり、退会されたと残念そうに話されていました。
とてもフットワークの良いおじいさんは、その日のうちに、退会された「短歌の会」の代表の方に電話をして下さり、話しはあっという間に進んで、私はその短歌の会に入会することになりました。
不安もありましたが、これもご縁があってのこと。
自分の趣味に一歩踏み込めた気がして、嬉しく思いました。
その後、おじいさんは亡くなってしまいましたが、頂いた歌集は私の宝物のひとつとして、今も大切に持っています。
私にとっての短歌のバイブルですから(*^^*)
素敵な出会いをありがとうございました。