介護ハラスメントを知っていますか?

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介護福祉士として

介護士の40~70%がハラスメントを受けている

みなさんは介護職員の約半数以上がご利用者やそのご家族からの暴言、暴力、セクハラを受けた経験があるという事実をご存じでしょうか。
世間の報道やネットニュースなどでは、介護職員による高齢者への虐待や暴行事件などが大きく報道されることばかりですが、私たち介護職員もご利用者からのハラスメントに悩まされているのが現実なのです。

カスタマーハラスメントとは
精神的暴力:言葉の暴力や暴言、威嚇、罵倒、脅迫など
身体的暴力:たたく、蹴る、噛みつく、つねる、引っ掻く、物を投げつける、ツバを吐くなど
セクハラ:身体を触られる、性的な誘いや嫌がらせを行うなど

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 以前までは、そのような行為にあったとき職場の先輩や責任者に相談しても
「叩かれる前に予測は出来なかったの?」とか
「他のヘルパーさんは上手くよけてるらしいよ」
など、事が起こる前に察知して、よけられない方が悪いんじゃない?みたいな言い方をされるだけだった。

介護職なんだから、ある程度は我慢して当たり前!的な非常識がまかり通っていたのが現実でした。
だから施設によっては、引っ掻かれた生キズのある職員が普通にいたし、ひどいケースだと顔を(目に当たった)殴られて、網膜剥離で視力低下になった職員もいました。(これを聞いたときは私もびっくりした)

相手が認知症患者だったり、身体的弱者というだけで抗議出来なかった。というより介護事業所や介護施設がその現実に真摯に向き合わず、対策を取る術すら知らなかったケースが多かったようです。

ヒドイ話しですよね…

ここ数年になりやっとそれが社会問題化されて、少しづつ介護士の安全も保障されるようになってきています。

2021年の介護報酬改定時にあわせて、厚労省は介護現場におけるハラスメント行為への対策強化を目的に、ハラスメント対策として必要な措置を講じることを介護事業者に義務化したのです。
それ以降は介護職員がご利用者やその家族からカスタマーハラスメント(暴言、暴力、セクハラ)を受けた場合は適切な対応を取ってもらえるようになったということです。
やっとです!!

私も実際、ハラスメントを受けた経験があります。
言葉の暴力もあったし、つねられたり、たたかれたり、引っ掻かれたりもしました。
つねられたところが青アザになったり、引っ掻かれて血が出たり…
「痛いからやめて下さい」と血が出たところをその方に見せたら「ごめんなさい!」と急に我に返って謝る方もいました。
逆に、アザを見せても平気で笑っている方もいました。
その人の訪問日が来ると恐怖で憂鬱でした。

法改正された現在では、多くの施設や事業所が対策を講じたり、解決に向けての話し合いをすすめてくれて、ハラスメントを行っていた利用者とその家族からの謝罪を受けたという事例もあるそうです。

しかーーーし!!
現実は、認知症や精神疾患の方の症状として現れた言動は「ハラスメント」として認められないそうですよー(T_T)

認知症の方の二次的に表れる周辺症状としてBPSDというのがあります。
具体的には徘徊をしたり、攻撃的な行動を取ってしまったり、セクハラをしたり…です。
BPSDによる問題行動の場合、その人に適した対応や生活環境を整えてあげると、その問題行動が軽減したり収まったりすることもあるからです。
そのような方には、適切な認知症ケアにて対応しましょう、ということです。

えぇっーーーー😱😱😱

じゃあ、この法改正は意味あるのー??

って思ったけど、
「介護職員が安心・安全に働ける職場環境を整える」、要は、安全配慮義務が介護事業者にはあるので、私たち職員は守られる義務があるのです😀
なので、安心して下さい!
意味のある法改正なのです(●ˇ∀ˇ●)

もし、職場での相談が困難な場合は、介護職員向けの相談窓口が都道府県労働局や労基署に設置してあり無料で相談できるそうです。東京は東京都福祉人材センターにて相談も出来るそうですよ。

この法改正により、介護現場でのハラスメント対策は確実に進んでいます。
今後、どこの施設や事業所でも適切に当たり前にハラスメント対策が講じられて、職員が安心・安全に働けるような社会になっていくといいですね。

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