信頼関係を築くには思いやりのある言葉がけから
どんなに援助項目をパーフェクトにこなしていても、利用者さんへの『やさしさの声掛け』が出来ていないヘルパーは、信頼関係を築くことが難しいんだなぁと学んだ出来事です。
私が在宅介護ヘルパーをしていた時の訪問先だったおばあさんから聞いた話しです。
そのおばあさんは
「前に来てくれてたヘルパーさんは信用できない人だった」と話されていたのが気になった。
信用出来ない?
どういう事?
何かあった?
と不審に思い、話しをよくよく聞いてみると
「仕事はきちんとやっていくんだけど、私の事を何も心配してくれない人だったの」とボソッと話された。
要は、おばあさんに対して、気遣いのある優しい声掛けが出来ていなかったらしいのです。
ひとこと
「今日は膝の痛みはどうですか?」
「何か気になることはありますか?」
など体調を気遣う声掛けが欲しかったみたいです。
そして、帰るときには
「転ばないように、気を付けてお過ごし下さいね」とか
「今夜は冷えるみたいなので、暖かくしてお休み下さいね」など
思いやりのある声掛けをしてほしかったようです。
相手を思いやり、優しく声をかけることが、信頼関係を築く上でとても大切なことなのですね。
すると声をかけられた方は、とても嬉しそうな笑顔になって
「あなたも帰り道、気をつけてね。いつもありがとうございます」とお互いに優しい気持ちになれます。
高齢になると孤独を感じる人の割合が増えてきます。
人とのかかわりも徐々に減ってきます。
淋しいんだと思います。
自分の事を心配して、気にかけてもらえてると思うと、とても嬉しそうな表情になります。
いくら心で思っていても、きちんと言葉にして相手に伝えないと誤解を生じます。
どんな些細な言葉でもいいから、相手を想い、それを『言葉にして伝える』ことの大切さを学びました。
そうだよね、私だってやさしい言葉をかけられると、やっぱりうれしい気持ちになるから。
お年寄りに限らず、人間関係全般に言えることですね(*^^*)
言葉にするって、すごい力を持っているんだね✨
これからも、思いやりのある、やさしい言葉をかけられるよう、相手の気持ちに寄り添って、介護の仕事を続けていきたいと思った出来事でした)^o^(